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私に見えない星空
東海道五十三次
現在51番目の石部(Total=459.9km)
今日で92.8%を歩きました。

あと草津→大津→で念願の三条大橋。
もうすこしだ〜(^.^)

冬の空気が澄んでいる時、夜空に瞬いてる星って本当に綺麗ですよね。
なんだか普段ロマンチックなこととは無縁の私でも、
星でいーっぱいの夜空を眺めると思わずうっとりしてしまいます。

その昔、
「オリオンだ!三つ星が綺麗だね」
と、何気なく友達に言ったら、
「すごいねぇ。星座なんて全然判らないから尊敬する〜」
と言われてびっくり。

「え?北斗七星とか、カシオペアとか知らない?」
と聞くと、
「うん。一つも知らない」
と言われて、二度びっくり!

「じゃあじゃあ、星空ってどう見えるの?私なんて、北斗七星とか、もう、その形にしか見えないんだけど」
と言うと、
「沢山の星がうわーっと見えるだけ」
と言われて感動。

考えてみれば、星座なんて人間が勝手に形を決めているだけで、星たちの並びに決まった形なんてない。

オリオンだって、蠍座だって、カシオペアだって、平面的に見るから星座に見えているけど、本来は地球からの距離も全然バラバラで、三つ星だって並んでいるわけじゃない。

人間の脳はとてもご都合主義的な所があって、自分の見たいように勝手に見ちゃう。月だって本当は立体だから、三日月の上に誰かが座ることなんて出来ない。

もちろん月に兎を想像したり、星座の形を神話になぞらえて見つけたりするのは、それはそれで神秘的で楽しいことなんだけど。

でもその友達のように、何の先入観も無く、真っ白な心で夜空を眺めることが出来るなんて、オリオンはオリオンにしか見えない私には、なんだか私の見えていない星空が見えているようで、とても羨ましく思えたのでした。

実は星空だけじゃなくて、人間は他人のことも思い思いの勝手な虚像を見ているようね。
megmeg Email 2007/02/26 日々の出来事


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