家の中が本だらけというのは、本好きさんの共通の悩みだと思いますが、iPad購入を機に、前から気になっていた、本を丸ごとスキャンするScanSnap S1500も買ってみました。
これで本をスキャンして捨てれば部屋が片付く、かつ常に大量の本を持ち歩かなくて済むという、これまた本好きにとっての悩みを減らす夢のようなスキャナです。
どのようにスキャンするのかは、
「書籍革命 BookScan」のページなどの詳しいページを見てもらうとして、今回は実際にスキャンしたデータを、iPadで読むのに最適化するにはどうすれば良いか検証してみました。
今回検証したアプリは「i文庫HD(900円、現在セール中で700円)」と「GoodReader(115円)」の2つ。
まず、スキャンする際のフォーマットですが、これはpdfか、jpgが選択できます。
色々試した結果私は、
・画質…スーパーファイン(カラー/グレー:300dpi)
・カラーモード…グレー
・読み取り面…両面
・継続読み取り有効
オプションで
・文字くっきり
・白紙ページ削除
・文字列傾き補正
・原稿向き補正
ファイルサイズ…圧縮率1
で、全てPDFで、取り込んでいます。
実は取り込んだ後で、補正をかけるためにAcrobatの別名保存でjpgにバラして保存し直すので、最初からjpgで取り込んでも良いのですが、元データを保存する際にPDFにまとまってくれている方が何かと便利なのでPDFにしています。
綺麗さはともかく、とりあえず読めればいいやってことだったら、このPDFのまま補正処理をしなくてもOKです。
PDFで取り込んだままの場合は、「GoodReader」の方が、読み易いように感じました。
「GoodReader」画質スーパーファイン
「i文庫HD」画質スーパーファイン
ScanSnapで取り込む際の画質はスーパーファイン以外でも試してみました。
「GoodReader」の画面ですが、「i文庫HD」でも同じような結果でした。
やはり、300dpiでないと少しきついかも。
「GoodReader」画質ノーマル(150dpi)
「GoodReader」画質ファイン(200dpi)
「GoodReader」は安くて、PDF表示も綺麗なのでお得なのですが、ページめくりは横ではなく、縦にスクロールするようになっています。
「i文庫HD」はそれなりのお値段がするのですが、本棚や、ページめくり、見開き表示、青空文庫がすぐ読めるところなど、本好きにはたまらないアプリです。PDFも読めますが、一冊分のjpg画像をzipで圧縮すると「i文庫HD」で書籍として読むことができます。
「i文庫HD」本棚
「i文庫HD」ページめくり
「i文庫HD」見開き表示
ScanSnap S1500で取り込んだPDF→jpgは、古い書籍の汚れとりや、文字の濃さなどをこだわる場合は、画像ソフトでのガンマ補正等が必要になります。
Photoshopなどが有名ですが、私は手元にあるFireworksでバッチ処理を使って、ガンマ補正、サイズ変換等一気にやっています。
「i文庫HD」用に書き出すサイズについては、以下の通り試してみました。
解像度は72dpiに変更。
解像度は取り込んだ時の300dpiのままでもファイルサイズは変わらないのですが、表示の速度が明らかに落ちます。
縦のサイズは色々試してみました。
「i文庫HD」 縦1024ピクセル…にじむ
「i文庫HD」 縦1536ピクセル…綺麗
「i文庫HD」 縦1600ピクセル…綺麗
ちなみにコミックの場合
「i文庫HD」 縦1024ピクセル…綺麗
「i文庫HD」 縦1536ピクセル…綺麗
「i文庫HD」 縦1600ピクセル…ぼやける
「i文庫HD」 同じもののPDFの場合
どうやら、解像度72dpi、縦サイズ1536ピクセルにしておくと、小説でもコミックでも表示の際、軽くかつ綺麗に見えるようです。環境や、本のサイズなどによって違うかもしれませんが、参考にしてみてください。
しかし、ここのところ本を読むための時間が、全てこの作業に費やされています。しかも、練習用に古本屋さんで大量の本を買い込んでしまったので、元々あった本は一冊も減ってないどころか、増えてしまっているし…。
本末転倒だわ…。
(でもこの作業楽しいんだよなぁw)