この間お昼にボンディでカレーを食べたついでに、鳴滝の桜を見に行ってきました。
滝を見るには一応小さな展望台もあるのですが、
「滝から離れてるし、つまんない」
ってことでそっちには行かず、大きな岩をよじ登り、ゴロゴロと転がっている小さな岩を乗り越えて滝にたどり着きました。
子供の頃かなりお転婆だったので、こういう場所で遊ぶの好きだったんですよねぇ。
ワクワク。
滝のすぐ側には怖い顔をした石像が立っていました。
あとで調べてみるとどうやら「不動明王」のようです。
ちなみに「不動明王」は右手に迷いや邪心を断ち切る剣、
左手には悪い心を縛り、善い道に導く
羂索(けんさく)と呼ばれる縄を持っていて、
背中の炎はカルラという火の鳥の吐く炎だそうです。
何があってもじっと動かず、
悪しきものから守ってくれるそうで、
そうと知ってお顔を拝見すると、
険しい表情も何だか頼もしく
優しそうに見えてきます。
さて滝のそばまで来て水の落ちてくる方を見上げると…
やっぱり登りたくなっちゃいますねぇ。
不動明王の後ろの林の辺りを少し登ってみましたが、途中から切り立った崖になっていて回り込めずこちらからは無理みたい。
といって、滝の周辺は濡れていて滑るので登れず。
うーん、やむなく断念。
滝の側に座ってしばし休憩。
水の近くって空気が澄んでいて落ち着きますよねぇ。
滝の音と葉擦れの音と鳥の声だけが聞こえます。
こういう時は、水を満々と湛えた湖のイメージがいつも心に浮かんで、穏やかで満ち足りた気持ちになります。
いや、満ち足りた気分なのはお腹が一杯のせいか!?
さあ戻ろう、とやってきた岩山の側にひょいと目をやると・・・なんと、小さいながらも道がついてるじゃーーん。
なぁんだ、無理やり岩を登って来なくてもヨカッタのね(^_^;
まぁ、面白かったからイイけど。
さて、この春はこんな風に桜を見に休憩時間にちょこちょこ散歩に出かけたり、お花見会をしたり、かつて無いほど沢山桜を見ています。
『願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ』
そう詠んだ西行くんの気持ちが年を重ねるごとに心に強く響くようになってきました。
私は一生にあと何度桜を見ることが出来るんだろう。
他にも一生に数えるほどしか見ることが出来ないものは沢山あるのに、
桜って何故だかとりわけそんなことを考えさせられる不思議な花ですよねぇ。
めぐめぐ
2007/04/05
よく遊び