【2008年 5月 の記事】
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ヨーロッパの入り口
この間お昼ご飯を食べた帰りに仁保を通りました。

仁保っていうのは私の住んでいる所から車で20分位の、
民家もポツポツあるかなってほどのとても静かな田舎町。

でもこの田舎の道を走って行くと、
いきなり十数基ものパラボラアンテナ群が
忽然と姿を現します。

突然現れたパラボラ

考えてみると、小さな頃から見ている光景なんで、
これまで何の違和感も覚えてなかったんだけど、
改めて見てみると、これって結構ビックリもんだよねぇ。

かなり沢山あります

中国自動車道からも見えるんだけど、
知らない人が見たら「ここは日本のエリア51か?」
「地球防衛軍の基地か何かがあるのか?」って思っちゃうかも!?

実は、ここは日本の通信衛星アンテナの集合基地になっています。
パラボラが林立していて、そばで見るとちょっと圧巻。
私の携帯のカメラでは十数基全てのパラボラを一画面に収める事ができません。

カッコイイ!!

山根一眞さんの「メタルカラーの時代」って本で知ったのだけど、
そもそもここに最初のKDD(当時)のパラボラが立った理由は、
一つは地震が少ないこと。
(これは地元でも理由として良く言われています)

そしてもう一つの理由が、丸い地球からインド洋上に浮かぶ衛星を捕えることができるギリギリの位置がこの辺りで、ここより東では捕捉できないからだそうです。

こんなイメージでしょうか。 




 

 
 


パラボラはお皿をかなり真っ直ぐ立てています。
これより上に向けると衛星より上になっちゃうし、
少し下に向けると衛星は見えるけれど
地上の雑電波に邪魔をされるそうです。

じゃ、何でもっと西の確実に衛星が捕捉できる
例えば九州のどこかにしないかというと、
そこまで行っちゃうと、受け取った信号を東京まで運ぶ通信設備費がかかり過ぎるとか。

で、そのインド洋上にある衛星が反射鏡のような役割をして、
山口のこの片田舎のパラボラと、遥か彼方のイギリスのパラボラとが
やりとりすることで、ヨーロッパと通信しているそうです。

すごいよね〜!!
実はこんなところにヨーロッパの入り口があるんだよね〜!

これはインド洋上を向いているもの

現在はインド洋上を向いているものの他に、
携帯用や、火星探査用の電波望遠鏡(!)など、
色々あるそうです。

中も無料で見学できるので、お近くの方は是非どうぞ。
meg Email 2008/05/27  comment(3) よく学び