恥ずかしながら「西高東低」っていうのが冬によくある気圧配置っていうのをやっと知りました。高い、低いというのは「気圧」のことなんですね。
1気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)ですが、天気でいう高気圧、低気圧というのは、何気圧より高くなると高気圧、何気圧より低いと低気圧、というものではなく、まわりの空気と比べて相対的に気圧が高いか、低いかということなのです。
天気図でよく見かける低や高の字は低気圧の中心や高気圧の中心を表しています。気象の現象として、気圧の高い方から低い方へ空気が流れるという性質があります。これが風の起こる原因の一つとなっています。
さて、地球は太陽の周りを回っていますが、この公転面に対して地球は真っ直ぐではなく、23.4度ほど傾いています。これが1年の中の太陽の日照量に差を生み、日本などの中緯度地方では四季となります。この日照量の少なさが、冬が寒くなる理由の一つです。
日本の北西、シベリア大陸は冬になると前述の理由から夜が長いため、地表面が熱を放射する放射冷却がおこり、冷たい空気に満たされます。これがシベリア高気圧(寒気団)です。
高気圧…と聞くとなんだか暖かそうな気がしていたんですが、あくまでも高気圧とは「気圧の密度が高い=空気が濃い」という意味なのです。
ちょうどその頃、北海道の東の海上にはオホーツク海で発達した低気圧があります。そこで高気圧のシベリア側から低気圧のオホーツク海側に向かって、冷たい空気が流れ込むことになります。
その際、日本海の暖流(対馬海流)で大量の水蒸気を含むことにより、日本海上で雪雲が出来ます。雪雲は日本列島の中央の山脈にぶつかり、日本海側に大量の雪を降らせ、山脈を越えた風は「赤城おろし」や「筑波おろし」と呼ばれる乾燥した冷たい空っ風になります。
これで天気予報を見る楽しみが増えたなぁ!
参考)「図解雑学気象のしくみ」ナツメ社 |
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