The Man With Two Shadows
レベル:YL3.2
総単語数:7,800
ジャンル:ホラー
オススメ度:★★★★
久々の更新、というか多読です。
久々に「PENGUIN READERS」のLEVEL 3を読んでみました。
と、これが意外にスラスラ読めて、ちょっと嬉しい誤算です。
ゴースト(幽霊)の話が6篇入っています。
兄に殺された呪いのかかった館に行って、取り憑かれて死んだ男の話。
盗まれたお金のありかを、霊魂となって教えた男の話。
死の間際で見た夢によって生き延び、教えを破ったため死んだ男の話。
殺した男に取り憑かれて死んだ男の話。
銀行に自縛霊として残っている男の話。
甥殺しの男の残した金貨の話。
いわゆる世にも奇妙な系の話です。
どれも短くて、疲れる前に読めてしまうので、多読にはオススメかもしれません。
Prince of Egypt-Brothers in Egypt
レベル:YL3.2
総単語数:8,500
ジャンル:古典
オススメ度:★★★
エジプトの王の子、ラムセスとモーセは兄弟仲良く育った。だがモーセは実は奴隷の子で、王の命令によりヘブライ人の男の子が全て殺された際、母親が一縷の望みを託して小舟に乗せて川に流した子供だった。王妃がその子を拾って息子として育てたのだった。
事実を知ったモーセは、王宮を去る。
…どうなるのかな?と思って読み進めると、なんと!旧約聖書の出エジプト記に出てくるモーセさんの話でした。あの、海がパカッと割れて、その中を通って向こう岸に渡る話です。映画『十戒』のイメージがあって、モーセってのは白いひげを生やしたおじいさんだとばっかり…(^_^;
この壮大な話を語るには単語数8,500と短かったので、ちょっとしたあらすじって感じで、ちょっと物足りなかったかな。
久々に1冊読み終えました。
これで勢いがつくといいけど(^_^;
The Client
レベル:YL4
総単語数:12,000
ジャンル:サスペンス
オススメ度:★★★★★
マークとリッキーの兄弟は森の中で男がピストル自殺を図るのを目撃する。男はマフィアが隠した死体の場所を知っており、逃げられないと観念しての自殺だった。
FBIはマークがその死体の隠し場所を自殺した男から聞いたとにらみ、マークから聞き出そうとする。喋ったら殺されると思ったマークは、弁護士を雇うことを思いつき、レジー・ラブという50代の女性に弁護を依頼する。
レジーによりFBIや検事から守られていたマークだったが、新聞に居場所が載ったことでマフィアに脅され、マークの家族が住んでいるトレーラーハウスも放火されて全焼してしまう。
司法からも、マフィアからも追いつめられたマークは、果たして無事助かることが出来るのか!?
のっけから、衝撃的なシーンで心をつかまれます。
実は私、このジョン・グリシャムの「依頼人」が大好きで、翻訳された本で読んだ後、映画版やドラマでも見ています。
とにかくハラハラ、ドキドキの展開で、レジーの女だてらに男前な弁護士ぶりがスカッとします。
初めてYL4を読んでみましたが、最後まで引きつけられて、何とか読み終えることが出来ました。
Emil and the Detectives
レベル:YL3.2
総単語数:11,000
ジャンル:アドベンチャー
オススメ度:★★★★
エミールは街のおばあちゃんの家に一人で遊びに行くことになりましたが、汽車の中で眠ってしまい、気がつくとポケットの中に入れておいたお金が無くなっていました。
向かいにいた男が怪しいとにらんだエミールは、駅で男を見つけ、後をつけていきます。その途中、ひょんなことで知り合った少年たちがエミールに協力してくれ、一緒に男を尾行し、宿泊先のホテルをつきとめて、みんなで張り込みをします。
さて、エミールと少年たちは男を捕まえることができるのでしょうか?
そして男は本当にエミールのお金を盗んだ泥棒なのでしょうか?
まるで少年探偵団のような話で、ワクワクの展開です。
子供たちが大人顔負けで、連絡係をしたり、張り込み係をしたり、
組織的な動きをします。
小さい頃に読んだら、きっと好きなお話になってただろうなぁ。
Photo of the Tall Man
レベル:YL3.1
総単語数:10,000
ジャンル:サスペンス
オススメ度:★★★★
主人公のケリーは高校を卒業して、
田舎から叔父さんの住むロンドンにやってきます。
その頃ロンドンではヨーロッパを渡り歩いて
銀行強盗や殺人を行う「Tall Man」という謎の犯罪者の話でもちきり。
カメラマンの叔父さんは1枚も無い「Tall Man」の写真を撮ろうと
危ない橋を渡り、ケリーも従兄弟と一緒に事件に巻き込まれていきます。
若くてちょっと男の子っぽいケリーの元気な様子が初々しくて、
楽しく読めました。
でもこういう話って、
「だから〜、なんでそうするかな〜!!!危ないじゃん」
ってなことを絶対するんだよねぇ。お約束?(笑)
The Thirty-Nine Steps
レベル:YL3.2
総単語数:18,000
ジャンル:サスペンス
オススメ度:★★★★★
ある日主人公ハネイの家に突然スパイがやってきて、匿って欲しいと頼みます。
ハネイは承知したのですが、数日後、スパイはハネイの部屋で殺されてしまいます。
ハネイはスパイを殺した暗殺者と、警察との両方に追われる羽目に…。
絶体絶命が何度もあって、こんな時私ならどうするかな?と想像しながら、
相当ワクワクして読みました。
この作品は、あのヒッチコックが映画化しているので
早速借りて見てみました。
何故か邦題は「三十九夜」
うーん、Thirty-Nine Stepsは39段の階段のことなんだけどなぁ…。
まあ、映画ではその階段は出てこないので、いいっちゃあいいんだけど、
1週間位の出来事だし、「三十九夜」ってのも間違っているような。
映画の出来は、1935年の作品としては素晴らしいものでした。
スリル、サスペンス、それと結構笑えるシーンがあって
今見ても十分楽しめました。